湿潤熱帯地域
クイーンズランド州北東部のタウンズビルからクックタウンにかけて広がる、90万ヘクタールもの広大な森林が、世界遺産である湿潤熱帯地域です。急流の川や、深い峡谷、多数の滝に恵まれた景勝の地であり、山々の頂上からのぞむ熱帯雨林のパノラマはまさに壮観です。
デインツリーリバーバレーを囲むように広がる、オーストラリア最大級の熱帯雨林地域。この世界遺産である森林が海岸線に伸び、やがてもう一つの世界遺産グレートバリアリーフへと続きます。二つの世界遺産が隣り合わせに存在する場所は、世界でここしかありません。この地域には、国立公園が3ヵ所設置されています:
- デインツリー国立公園(Daintree National Park)
- バロンゴージ国立公園(Barron Gorge National Park)
- ウールーヌーラン国立公園(Wooroonooran National Park)
この地を訪れる方へ熱帯雨林の魅力をより知っていただけるよう、森林の中のロッジでのんびり一泊や、4WDドライブツアー、野鳥とワニの観察ツアーなど、さまざまなオプションが用意されています。ブッシュウォーキングツアーも充実しています。新しいワールドクラスの長距離ウォーキングコース「ウェットトロピック・グレートウォーク」は全長がなんと110km!。コースのあちこちで、この地域のユニークな自然や文化をご紹介しています。
この地域には、オーストラリアの有袋類動物の30%が生息しています。そのうちの一つ、ジャコウネズミカンガルーは、現存するカンガルーの中でもっとも原型に近いとされています。
オーストラリア固有の動植物も多数生息しています。稀少なまたはこの地域内の非常に限られた場所に生息する植物は、少なくとも390種。このうち74種は絶滅が危惧されています。
オーストラリア大陸に最も早くから住んでいた先住民アボリジニは、この地域に5万年以上も前から暮らしていたと言われています。その当時の豊かな環境は、狩猟や果物の採取をするアボリジニにとって、とても暮らしやすいものであったこでしょう。かつては16の部族が住んでいたこの湿潤熱帯地域は、現在も自らを「熱帯雨林の住人」と呼ぶ地元のアボリジニにとって、非常に特別な場所なのです。