ゴンドワナ多雨林地域
クイーンズランド州南東部にあるオーストラリア・ゴンドワナ多雨林地域は、世界でも稀なほど多種多様の動植物が見られる雨林地域です。
一つの地域の中に亜熱帯、乾燥帯、温帯、寒帯の植物が生息しており、南極ブナや太古のシダやコケが今もなお息づいています。
世界遺産であるこの地域は、クイーンズランド州とニューサウスウェールズ州にまたがる広大な多雨林に覆われ、クイーンズランド州側だけでも次の国立公園が開設されています:
- ラミントン国立公園(Lamington National Park)
- スプリングブルック国立公園(Springbrook National Park)
- マウント・バーニー国立公園(Mt Barney National Park)
- メインレンジ国立公園(Main Range National Park)
こうした国立公園までは道路もよく整備されており、周辺の都市からのアクセスもとても便利です。公園内の散策を十分に楽しめるよう、数キロにおよび森の中の遊歩道、ガイド付きのウォーキングツアーとアドベンチャーツアーなど、さまざまな工夫がされています。森の中のアコモデーションも、お好みに応じて色々なオプションが用意されています。
現在のオーストラリア大陸は、ゴンドワナ古大陸が数億年前に分裂してできたものと言われています。オーストラリア・ゴンドワナ多雨林地域はその名の示すとおり、かつてゴンドワナ大陸のほぼ全域を覆っていた森林が現在の形に残されたものです。分裂後のオーストラリア大陸が外界から孤立したこともあり、この地は数億年前の動植物がほぼ原型をとどめたままで現在も生息しているという、世界でもまれな存在となりました。ここには、1億年以上前から存在する顕花植物や、最古のシダ類、球果植物の祖先である植物相の原型が集約されています。
オーストラリア全土で熱帯雨林地域は0.3%を占めるに過ぎませんが、オーストラリア全土の植物相の約50%、哺乳動物と鳥類の3分の1が生息しています。200種類を超える稀少かつ絶滅危惧種の動植物が生息しているため、オーストラリア・ゴンドワナ熱帯雨林地域の保護価値はきわめて高いとされています。